小さい「ぁ」ってどうやって打つの?
ある日母にされた質問。
パソコンやアイパッドを使い始めてから数年の時間が経っている。
LINEをしたり株の売買をしたり。そんな中、「小さいぁってどうやって打つの?」と突然の質問。
不自由なくキーボードが使えていると思っていたのでその質問に驚愕。今までどうやって打っていたのかと聞くと、毎回qwertyキーボードを日本語のあいうえお表示に切り替えて打っていたという事。
打たないで過ごしていたわけではないと聞いて一安心。打てないから他の類語を探して打っていたというわけではないよう。
夫が「XとAで打てるよ」と伝えたところ、「なに、XとAを同時に押すの?」と斜め上の回答。その発想はなかった。
さらには、小さい「ぁ」だけではなく、「を」のローマ字入力の仕方も今までわからなかったという。
世代が違うということは学校で受けた基本の教育にも差があってローマ字での書き表し方なんて義務教育中にやらなかったのかもしれない。
我々の子供の世代になったらさらにベースの知識の隔たりは大きくなるんだろうな。情報の授業があったり小学校から英語の授業があったり。
それにしてもこんなことイターネットで調べたら3分でわかるのに、今まで調べもせずに放置していたことにも驚きである。
調べるというのも一つのスキルなのかもしれない。
もし小さい「ぁ」の入力の仕方が分厚い百科事典にかいてあったらおそらくページを手繰って調べていただろう。しかしそれが画面の検索ボックスを通してとなると途端に調べることをやめてしまう。これは年齢の差なのだろうか、親しんできた方法の差なのだろうか。
我々30代世代に置き換えると、逆に紙の事典を調べるのは億劫だし、そもそも家に事典などない。今は情報感度も比較的高く新しい技術を摂取できているが、いつ置いてきぼりをくらうかはわからない。そして最初にルールを覚えなかったゲームにはなかなか入りづらいようにそのうち当たり前になっているインターフェイスや使い方がわからない中年になっていくのかもしれない。
現に私の場合はtiktokもインストールしていないしゲーム機はプレステ2の時代で情報更新されていない。触ろうと思えば触れるのに、自らシャッターを閉じてしまっているのだ。従姉妹や少し若い世代に会うと「tiktok使ってるの?」なんて聞いている、これでは検索をしない母の世代と一緒ではないか。
今回のローマ字入力の一連の話は自分への戒めとして記しておこう。
そのうち時代に置いていかれて調べない大人にならないように。
ちなみに私はXとAではなく小さい「ぁ」はLとAで打っている。
もうこれは癖になってしまっているので、今更変えられない。