アヤポコの雑記*2人目育児中

育児のこと、旅行のこと、仕事のこと。30代の第二子子育て中の雑記です。

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お隣さんが亡くなった

夜21時前、いつものようにシャッターを閉める際に、ふと窓の外を見ると見覚えのないバイクが停まっている。よく見るとPOLICEと記載がある。警察の巡回があるようだ。
と言ってもこの近くのどこかの家が大騒ぎをしているようなもの音もしない。
しばらくすると玄関からピンポーンとチャイムが鳴る。
開けてみるとそこには制服を着たお巡りさん。

隣の家の人が1週間連絡が取れていない、家に入ることができないからベランダから入れるか見せてくれないか、ということ。
こういう場合、警察手帳とか見せないんだなとなんとなく思いつつ、家に通してベランダに案内。
うちのベランダとお隣のベランダの境には巨大な物置が置いてある。物置が障害となってベランダからはいけないと判断したみたいだ。
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しばらくすると外が騒がしくなってきた。
救急車と思われるサイレンの音、水色の服を着た救急隊員と思われる人たち。
ベランダを人が通る音も聞こえる。
我々にできることはベランダを通ってもらうことだけ、野次馬になっても邪魔になるだけだからと室内で待機。

しばらくすると外からフラッシュと思われる強い光が複数回。
最初のお巡りさんの訪問から1時間経った22時、窓から外を見るとまだお巡りさんのバイクは停まったままだった。
時折、外からは話し声も聞こえる。

23時半、再度お巡りさんが訪れる。
事件性がないかの念のための確認。ここ1週間くらいで隣から大きな物音とかしませんでしたか?と。
もちろん物音もしていなかったし、生活音がしなくなったこと自体に全く気が付けていなかった。

ここに引っ越してきてから9ヶ月、最初は隣に挨拶に行くも全然会えず、家の中でドタバタ子供が走り回ると「トントントン」と杖で壁をノックして注意されたりしていた。まだ面識がなかった頃の話。
引っ越してから1ヶ月以上たった2月末、まだコロナが本格化する前。
たまたま階段で荷物を持って大変そうにしているおばあちゃんに遊びにきていた我が父が声をかけたらお隣さんだった。
その日は父からお隣さんを託され、荷物を運びがてら隣の家に初めて伺い、たくさん身の上話を聞いた。

それ以来、道で会えば挨拶をしたし、時にはお菓子のお裾分けをいただいたりもした。
普通のご近所付き合いをしていた。
元々体が悪くて病院に通っていたり、コロナが本格化し始めた3月には救急車で運ばれていたりもしたので、退院後も体が悪かったのかもしれない。

全く生活音の変化に気づかなかったことは無念。
隣のワンチャンはちゃんと元気だっただろうか。

ここまではことが起きた翌日に書いた話。
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ここからは後日身内の方から伺った話。
過去3月にも入院していてその際には心臓が悪くて、今回も心臓がまた悪くなってしまったと言う。
身内の方のところに直前にお隣のおばあちゃんから電話があって駆けつけたけど鍵が開けられなくて間に合わなかった、犬は暑くなった頃から身内の方のお家で預かっていたという。

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ご本人は最後まで意識があって元気だったというけど、年齢の話やとっさに行けないことなど、私にとってもそのうち人ごとではなくなりそう。

そして残したものが多いと、その処理も大変そうだ。
悲しみに暮れる余裕もないまま家の後片付けの日々に突入したお隣さんの大掃除、大解体作業の音を聞きながら。