アヤポコの雑記*2人目育児中

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3歳の息子が川崎病と診断されてから

しばらく熱が下がらず、保育園を1週間休んでいた息子が川崎病と診断されて入院することになった。
聞き慣れない「川崎病」という病名は日本人の川崎博士が発見したという病気。
気づいた時に調べて見ると結構日本人でも例があるようで、入院先の病院でも月に4-5人は川崎病の子が入院しますということ。そんなに珍しい病気ではないのか、病名を告げると「あ、知り合いにもいた」という反応をする人も少なくない。

川崎病の診断ポイント

診断の際に指標になるのは以下のポイント

  • 白目が充血する
  • 唇が赤くなる
  • 舌がイチゴのように腫れる
  • 手足が赤く腫れる
  • 首のリンパ節が腫れる
  • 全身の発疹
  • BCGの接種跡が赤くなる
  • 熱が出る

上記に加えて心臓の冠動脈に炎症または腫瘍ができている際に川崎病と診断され、治療がスタートするということ。
息子の場合、発熱、白目の充血、唇が赤くなる、手が赤く腫れる、首のリンパが少し腫れるという症状があり、入院先の病院でエコー確認したところ冠動脈もやや炎症を起こしているということで川崎病という判断になり治療がスタートした。
かかりつけの小児科では白目が充血しているというところから、もしかしたら川崎病かもということで発疹、BCG跡、舌、手足などを確認し、全部症状は揃っていないし、血液検査の結果も数値はそれほど高くないけど一応大きな病院に行ってくださいということで救急外来を受診することになった。
川崎病は細かい血管に炎症が起こる病気という説明をされ、そのため白目が充血したり発疹ができたりという症状が体表に現れるということ。必ずしも全部の条件が揃わなくてもエコーで確認できたり血液検査の結果から診断されることがあるという。

川崎病になるまでの経過

息子は、川崎病の検査をした際にRSウイルスによる鼻、喉の風邪も併発していたので、いつからが厳密に川崎病なのかはわからない。
1-3日目:鼻風邪引き始め
4日目 :熱が出る(39.5度)
5日目 :小児科受診→ただの風邪という診断
6-7日目:熱が下がらない、本人は元気
8日目 :白目が赤くなり、手が腫れる
9日目 :小児科再受診→RSウイルス陽性、川崎病の疑いで救急外来受診→入院

担当医の説明によると川崎病だった場合、発症から6日目くらいには治療を始めた方がいいとされているが、息子はRSウイルスで先に熱が出ていた可能性もあるので、正確にいつから川崎病が発症したかはわからないということ。ただし熱がではじめた日から数えると入院日が発熱5日目なので、早速治療を始めましょうということで治療がスタートした。
川崎病罹患時の手の腫れ

川崎病の原因

現在は原因は不明ということだが、免疫系が強く働きすぎてしまうことで発症する可能性もあると見られていて、もしかしたらRSウイルスによって引き起こされたかもしれないと先生のお話。
「下の子がいるんですけど、なる可能性はありますか?」という質問に対しては、「入院してくる方でごくまれにご両親のどちらかがなったという方もいますが、統計的にははっきり出ていません」ということで遺伝なのか、環境要因なのかもやっぱりよくわかっていないよう。

川崎病の治療

川崎病と診断されて、病室に通されると早速治療が始まる。
ガンマグロブリンという血液製剤を早速投与することになる。丸24時間、ガンマグロブリンを点滴で入れ、3食の食事の際にはアスピリンも服用する。
点滴開始から2時間は副作用が出る可能性もあるということで熱、血圧をこまめにチェックし、経過を見守る。心電図と体内酸素濃度のモニターも点滴中はつけっぱなし。
24時間の点滴が終わるとさらに食塩水のような点滴を流して血液検査で値が下がっていれば点滴は終了。点滴を投与してから半日くらいで熱は平熱に戻り、モニター類のコードも入院3日目で外れた。
入院6日目からはアスピリンの量が1日3回から1日1回に少なくなり、退院前に再度心電図、エコー、血液検査をして、問題ないということで退院できた。
この時、やっぱりまだ値が悪いということになると、ステロイド治療やガンマグロブリンもう一回というパターンもあるらしい。
息子は入院8日目で退院できたが、炎症の程度によっては追加投与になって長引いたりすることもあるという。

今後の生活

退院して次の平日には保育園にも通い始めた。
2ヶ月は1日1回のアスピリンを続けなければいけないということだが、日常生活における食事制限、運動制限はないということ。
アスピリンは血をサラサラにする効果があるということで、大きく切ってしまって血が止まらなくなったり、頭を強打してしまった時には外来受診してくださいということ。
加えて、アスピリンと相性が悪いのがインフルエンザ、インフルエンザにかかっている間はアスピリンの服用は中止して、陰性反応が出てからまた服用なければいけない。保育園でもインフルエンザが流行ってきているみたいだから注意しなくては。
熱が出たな、と思ったらいったんアスピリンを飲まずに小児科受診し、インフルエンザではなかったらそのままアスピリンを続けてOK、インフルエンザだった場合は4-5日アスピリンを中止する事になるけど血小板が入れ替わるのが7日くらいの周期なので5日お薬休んでも大丈夫だと思いますということ。
また、今後病院受診の際には川崎病に罹ったということを告げてくださいと言われた。
更に予防接種のスケジュールにも注意が必要で、ガンマグロブリンが予防注射の効果を無効化してしまうので不活性ワクチンは投与から2ヶ月後、生ワクチンは投与から半年後以降に摂取となる。

退院したばかりで、まだ日常生活がやっと戻ってきたというところ。まれに再発することもあるらしいので、熱が出たら注意しなくては。
原因不明で治療法もなぜか良くなるという謎の病気ではあるが症例が多いので治療法が確立されていて熱が下がらなかったときはなんで下がらないんだろうと不安だったが、病院に入院してからは安心して治療を受けることができました。